「ヨコザワテッパン」滑りとの激闘
こんにちは、物欲買太郎です。
本日は以前紹介したことのあるBBQ用の「ヨコザワテッパン」につきましてひとつ小噺でも。
ちょっと待ってちょっと待って物欲さん。
「ヨコザワテッパン」ってなんですのん?って時代遅レライな方は下記“肉焼いたった(in部屋)”編をご覧くださいませ。
なにしろ肉が美味く焼ける魔法の鉄板なんです。
でも“肉焼いたった(in部屋)”編では書いていなかったんですがね、こんな男気溢れるナイスガイにも縁起の悪い弱点がございます。
それはねぇスベるんですよ。
なにが「スベる」?
スベるスベる言うて、なにが滑りますのん物欲さん。
それはですね「ヨコザワテッパン」の鉄板そのものがコンロのゴトクから滑り落ちよるんですわ。
こんな激烈な熱さの鉄板が暴れ狂うなんて危険極まりないです。
使用するのはたいがい屋外なんで食材が砂まみれになることもザラですよ・・・砂だけに。
ほんでもひとつ、焼いている肉が鉄板の上を滑りよるんですわ。
ホルモンなんかやとスッテンコロリンと鉄板から転げ落ちることもありますよって・・・ザラに。
そう、鉄板の滑り止めと同時に食材の滑り止めも考えないといけません。
対処法その1:磁石で固定
「ヨコザワアルニコ」がアルニコ!(乙)
冒険用品の店には鉄板の滑り止めとして「ヨコザワアルニコ(乙型)」という磁石の滑り止めが販売されてるんですが、これが6,000円以上するんですね~、正直高いわ・・・。
しかもずっと品切れ・・・
磁石とクリップで固定
高いなら作るしかない!
YOUTUBEでクリップと磁石を上手く使って鉄板を固定してる動画があったんで真似してみます。
でもSOTOのST-310は鉄板の接触部分が棒状なんでダブルクリップで挟めないんですわ。
そこは知恵をまわしてなんとかしよう。
とりあえず買ってきたのは磁石と耐熱パテ。
磁石は100均の丸いネオジム磁石(20個入り)。
耐火パテはアマゾンで買った644円の耐熱温度1100度のもの。
動画によると普通の耐熱ボンドでは剥がれてしまうようです。
あと用意したのは職場にあったクリップ。
クリップはクリップでもゼムクリップのほうです。
2枚の磁石の間にパテでゼムクリップを挟んで、はみ出たゼムクリップの端をST-310のゴトクの棒に通してやろうという魂胆ですわ。
ゼムクリップをこんな感じで折り曲げて・・・
又は、
こんな感じで磁石に乗せて
磁石の間に耐火パテを塗りこんで挟んでしまいましょう。
折り曲げたクリップの端の輪を脚に通すのです。
このハンバーガーを脚の数だけ作ります。
器用貧乏の買太郎はこんな作業はチャッとできるんですね(汚いけど・・・)。
ネオジム磁石は熱に弱いらしい?
よし、あとは一日乾かして火にかけてやろう!と思って作業終了。
で、その後いろいろ磁石のこととかネットで調べたんですよ。
調べていくと、一般によく売っているネオジム磁石は熱に弱いんだとか。
なんか磁力がなくなってしまうキュリー温度ってのがあってネオジム磁石は350度、アルニコ磁石で850度らしいです。
バーナーの火って1000度以上あるから、直火が当たる場所じゃなくても500度くらいにはなるんじゃないかと思うんです。
理科の勉強にはなったんだけど今日の買太郎の努力はなんだったのか、仕事早退までして作業したのに。
でももう作ってしまったし、ダメならダメでまぁしゃあないか。
翌日・・・
1日放置するとバッチリ乾いてました。
ちなみに、昨夜こっそり作っておいたダブルクリップバージョンはちょっと力を入れると剥がれてしまいました・・・
それはさておき、本命のゼムクリップバージョンをST-310(ナチュラム限定カラーでっせ!)にセット。
もっとクリン!と転げてしまうかと思ったけど、そっと置けば大丈夫です。
鉄板を乗っけて揺すってもナナメにしても全く滑りません。
ちょっと遊びはあるけど問題なさそう。
あとは熱を入れた状態でどうなるのか・・・ですよね。
よし、戦闘開始。
この角度じゃ見えませんが、あまったネオジム磁石を鉄板の上で熱してます。
5分経過・・・案の定鉄板の上の磁石の磁力が弱くなってきました。
10分経過・・・磁力は弱いものの、冷蔵庫に貼れば落ちないくらいは保ってます。
これを2セットほど繰り返したんですが、全く磁力がなくなるってことはなかったです。
冷えたら磁力も多少は戻ってくれてますし、なんとかなりそうですね。
まぁ磁力が完全に無くなっても、磁石の「面」で鉄板を受けている分だけ滑りづらくはなってるとは思います。
耐火パテのほうも全く問題なさそうです。
とりあえず【磁石で固定】編はこれで成功ということでお許し願います。
アルニコ磁石はちょっと高額だし、ちょうど良さそうな形のものはなかなか見つからなさそうだしね。
今度、知り合いの鉄工所のおっさんにアルニコ磁石をせがんでみよう。
対処法その2:網を敷く、それだけ
「お前と一緒にすんな、そんな磁石作ってる暇なんかないよ!」
「食材がスベる・・・の件は解決してないやんけ!」
ちゃんと聞こえてますよ、その声。
そんなときは、ただただ鉄板の下に網を敷いちゃってください。
原始的なんですが、これだけで滑りにくくなります。
磁石で固定編はなんだったんだろうか・・ってくらい滑らないもんです。
色々調べていたら某サイトでコンロ上の鍋の滑り止めとして網を敷いていた記事を拝見しまして、まるまるパクッたったのでございます。
網は100均ので必要十分。
鉄板より少し大きめの網を用意して下に敷くだけで鉄板が滑り落ちるのを防止することができます。
買太郎はダイソーで27mm×21mmの焼き網を買ってきました。
なぜ鉄板より大きい網がいいのかというと・・・
鉄板からハミ出た網の四方をペンチかなにかで曲げて持ち上げれば食材の落下を防げます。
焼けた肉の避難場所にもなりますしね。
そして、なんだかんだ網の上でも鉄板が滑るんで落下防止のためにも。
買太郎はこれでなんとか食材は落下しないようになった・・・と思います。
注意点としては、
あくまでも滑り「にくい」だけで不安定なのは変わりません。
大きい網だと荷物がかさばるし、不安定さは増大します。
なんとなく仰々しくて不恰好・・・こんなもんかな。
磁石と網とのあわせ技ってのもいいかも。
いっそ、磁石の当たるところだけ網を刳り貫いて・・・
あぁ・・もう終わらなくなるんで止めときます。
ではでは、滑らない「ヨコザワテッパン」でアウトドアライフを楽しんでください!